(画像と本文はほとんど関係ありません。。。)
タイといえば南国。一年を通してはるかに日本よりも気温が高く、雨季には東南アジア特有の蒸し暑いジメジメしたイメージがあると思います。チェンマイも4月・5月は摂氏40度を超える日が続きました。でも「慣れ」って怖いものですね。そんな酷暑でも皆さん普通にトレーニングしてました。
チェンマイの人口は35万人程度。でも街には大学が6つもあり、若い学生が溢れていて活気があります。タイの平均年齢は38歳とASEAN加盟国内では比較的高いものの、人口ボーナス期は2031年まで続く見通しです。 また、生産年齢人口は全人口比71.8%となる約4,700万人で、成熟を迎えつつも活気あふれる国です。かたや平均年齢48歳、生産人口比率61%と少子高齢化に悩む日本に比べればタイまだまだ若い国といえるでしょう。そんなタイの中でも特にチェンマイは若い人が多く、ここ数年はネットやSNSなどの影響もあって、街にはオシャレ感度の高いタイ人が増えました。
チェンマイの街にいる日本人はひと目でわかります。スパイキーショートヘアで、流行りのストリートコーデに身を包むJapanese boysや、定番の短パンT-shirtsにビーサン姿のジャパニーズおじさんたち。筆者がハワイに住んでた時もこんな出立ちの日本人観光客が多かったのを覚えています。まあ旅行だし荷物最小限できてるから仕方ない部分もありますが、なんだかちょっとだらしない感じもします。実はタイ人の間ではこういうカジュアルな格好はあまり好まれません。
ということで今回はタイのメンズファッションについての雑学。
タイのモテスタイルはざっくりこんな感じです↓
まず、トップスはしっかりノリの効いた長袖のワイシャツが定番。
ボトムスは折り目がしっかり入ったロングパンツ。シャツはパンツにインして、しっかりベルトで締めます。
足元はすっきりスリッポンかビジネスシューズ。そして腕時計を必ず着用しましょう。
ヘアスタイルは王道の黒髪+ツーブロック+7:3分け。
ひとつひとつ説明してゆきましょう。
まずビシッとノリの効いたワイシャツはメンズコーデの基本中の基本です。
決め手はノリ。アイロン掛けされていないヨレヨレのシャツなど論外です。
タイに初めて来た頃、洗いざらしのいい感じにヨレたシャツを着ていたら、「なんでそんなヨレヨレのシャツ着てるの?お金ないの?」と指摘されたことがあります。一般的にタイではヨレヨレのシャツ着てる男はなんとなくだらしない印象だそうで、経済力がなく男としての価値が低いと見られがちなのだそうです💦ことファッションに関しては、タイでは好みとか流行云々より人にどう見られているかが大事なようです。
続いて、ボトムスはロングパンツ一択でしょう。
ワイドでもスリムでもなくあくまでもレギュラーシルエットのロングパンツが一般的ですが、主張強めの折り目がポイントです。なぜかといえば、折り目は「家にアイロンがあるか?」「クリーニング屋を使っているか」の目安なのであります。
タイの意識高い系メンズはたとえ40度を超える日中でも、普通に長袖・長ズボンです。
「長袖・長ズボン=あの人たぶんバイク乗らない、車持ってるっぽい、屋台ではなくエアコン付きレストラン派かも❤️」と、多くの人は相手の服装を見て勝手なイメージをつくりあげます。
足元はサンダルよりはシューズがベターです。タイ人にとって足裏は身体の中で最も不浄の場所とされており、生足&サンダルという組み合わせはあまり好まれません。一方で頭部は精霊が宿る場所として神聖視されており、一般的に頭部に触れることはタブーとされています。 なのでムエタイのスパーリングで足裏で相手の顔面(頭)をティープするという行為はタイ人にとっては最大に侮辱的なことであり、たとえ練習中とはいえ非常に嫌がられます。
タイ人にとってファッションコーデに欠かせないマストアイテムといえば腕時計。これはその人の財力を示すアクセサリーという意味合いが強いと思います。携帯電話でこと足りる今日であっても何故かタイ人は必ずここぞというタイミングで時計をします。Apple watch なんてしてたら周囲から羨望の眼差しで見られることでしょう。でもなぜかRolexだのPatek Philippeの時計になると逆に一般タイ人には高価すぎて「あいつ、パチもんしてるぜ(笑)」なんて嘲笑されるリスクもあるのでセレクションが難しいところです。。。
ヘアスタイルは黒髪+ツートップ+7:3分けの組み合わせが王道です。
そう、あの武居由樹選手や山田洸誓選手のアレです。
そういえばSuperbon選手もTawanchai選手もきっちり7:3分けですよね。やはりここは外せないポイントです。繰り返しになりますが、タイでは頭部は精霊が宿る神聖な場所なので、清潔感といつもきちんとお手入れしてる感が大事です。日本のように派手なカラーリングしたり奇抜な髪型は一般的には好まれません。
少し話はそれますが、タイで「貧乏なイケメン」と「金持ちのブ男」どっちが人気があると思いますか?
はい。答えは「金持ちのブ男」
そう、タイではお金がある方が断然モテるのです。決して吉沢亮や真剣佑のようなイケメンである必要はないのです。どうですか?世の中の多くのハゲ散らかして腹の出ているブ男にとってこれはまさに朗報!
この、世にも不思議な「金持ちブ男モテ現象」に99%例外はありません。
何故そう断言できるかというと、実際に今まで100人以上のタイ人の女子大生たちに同じ質問を投げかけたところほぼ全員同じ答えが返ってきたからです。
彼女たちに理由を聞くと次のように答えてくれました。
「日本と違ってタイではお金があるかないかで人生に天と地ほどの差がある。お金があれば将来の不安なく安全に生きてゆくことができる。自分だけでなく子供や家族、親戚、末代までもが幸せに暮らせる。もし仮に家族が病気になってもいい病院を見つけていい治療を受けられる。お金で命が買えるんです。」
「タイでは結婚の時に男性が女性の家に持参金を持っていく風習があります。男性の職業・収入・家柄によって持参金の額は変わります。年頃の娘を持つ親たちにとって娘の結婚は人生でたった一度の大きなお金を手にするチャンス。借金苦に追われていた人生に終止符を打てるかもしれないわけで、家族にとって娘の結婚は一大事なのです。」
相続税がゼロのタイでは金持ちのボンボンは一生金持ちのままで食うに困りません。同じ階級同士で結婚を繰り返すのでますますファミリーは安泰です。一方で、貧乏人の子に生まれたら最後、そのクラスから這い上がるのは容易なことではありません。多くのタイ人が少しでも現状より良い人生を志向しています。タイの女性たちを「あまりに現実的」「あざとい」と言って仕舞えばそれまでですが、日本とは比べ物にならない格差固定社会のタイの現実がそこにはあります。
なのでタイの女性はイケメンであるかないかよりも、まずは男性に経済力があるかないかが最大の関心事であって、そのメルクマールとして男性の髪型やファッションがあるのだと思います。そしてメンズもそんな女心を知ってか知らずか、おのずと王道モテスタイルに寄っていきます。
日本のような「敢えて着崩す」「キメすぎない」「マイナスの美学」というような高度なファッションテクがタイに浸透するのはもう少し先のことのように思えます。
この記事を読んでタイに来られたら、一度、巷のメンズコーデをよーく観察してみてください。個人差ありますが、割と当てはまってると思いますよ^^
あとがき
事程左様にタイではイケメンであることよりも経済力が大事と書きましたが、、、
実はタイのお金持ちのボンボンほどイケメンだという不都合な真実もあります💦💦💦
リッチなファミリーに生まれ、子供の頃から何不自由なく育てられ、インターナショナルスクールに通い海外留学も経験して英語はペラペラ、大谷翔平くんみたいに高身長で甘いマスク、色白でお肌スベスベのメンズこそ史上最強であることは否めません。ご愁傷様です🙏
でも驚くなかれ、そんな彼らの定番ファッションこそがあのタイの王道モテスタイルなのであります。
ザ・キャンプムエタイアカデミーでは無料で常時ゲストのファッションコーデチェックも行なっております。お気軽にお越しくださいませ^^